ついにこの日が来ました。まだまだ興奮冷めやらぬ中書き込んでいます。
本当に嬉しいやら信じられないやらで文章にならないかもしれませんがご勘弁ください。

　本当の事を言えば私がつらつらと書き連ねたところで今日に限っては無粋でしかないのですがあえて。
スタートでヴィクトワールピサが出遅れた瞬間、もうこれで脱落かと思いました。
前の方は誰もハナを主張する事なくすんなりとトランセンドが先手を奪い、ブエナビスタと
ヴィクトワールピサがシンガリとその前で直線まで流れるのか・・・と思いきやヴィクトワールの
大まくりでトランセンドと並ぶ形になり、ますますこれは負けパターンか・・・と思っていました。
直線を向いてブエナビスタは馬群の内でもがいてこれは早々に脱落か？前２頭はまだ先頭だけど
さっきのシーマクラシックが頭にチラついてどこで飲まれてしまうのか・・・あれ？まだ先頭？
え？残り１００？あれ？後続の脚色もそんなに良くない？お？もしかして・・・！
　そこから先はひたすら歓喜でした。日本馬がドバイＷＣを、しかもワンツーフィニッシュとか
正直今でも軽く信じられません。何度もリプレイは見返してますが「あれ良く見ると
トワイスオーバーだったりしないか？」とか「これ何年か前のレース映像のコラージュとか？」とか（笑）。
でも夢じゃないんです、確かにドバイＷＣを制覇したんです。嬉しさも１回転して逆に
拍子抜けしてしまったと言うか、ああこんなもんなんだなと落ち着いた次にはガッツポーズを
取りたくなったりと感情の回転が忙しいです。

　無理やり頭を冷静にして見てみると、まず勝ちタイムが去年に比べて２秒以上遅くなった
２分５秒９となっている上結果として前残りなのでレースレベルに疑問の声が出てもおかしくありません。
ただそれ以上に勝ったヴィクトワールピサは出負け再後方から道中先頭並びかけて押し切っている
あまりにもチグハグな競馬をした上で勝ったわけですから力は間違いなく示していますし、
　トランセンドにしても道中ずっと物見をして（多分カメラの車でしょうか）いて集中力を
欠いている競馬で最後まで粘り込んでの２着で決してスムーズなレースではなく、もっと良くなる部分を
残しての結果ですからこちらも力はかなりあると言っていいでしょう。
　ブエナビスタに関しては・・・言い訳でしかないですが結果としてＡＷにはあわなかったと言う事でしょうか。
次は国内になるかも知れませんが、引退までにもう１度海外芝レースに挑戦して欲しいです。

　今年のドバイミーティングはラストが漫画でもボツにされそうなハッピーエンドで終了となりました。
恐らくですが、今年に限っては他陣営も不幸になる事のない、あっても最小限の幕切れだった気がします。
世界戦ですからやはりどうしたって今回の地震に関する事は頭にある事と思います。
無論、世界一流のホースマンたちですからだから手心を加える、なんて事には１００％ならないと断言しますが、
終わってしまえば誰もが「よかったな。これから大変だろうけどがんばってくれよ」と心底から
労りと祝福を向ける事のできる結果になったと思います。
　鞍上のデムーロ騎手は勝利インタビューで号泣、自身初のＷＣ制覇もそうですがしきりに
「ありがとう」を連呼し、最後には「日本が大好きだ。日本のファンにありがとう」と締め、
角居師や市川オーナーらも「日本に元気を与える事ができたと思う」と大変な状況に見舞われている
日本へ向けて何かを届けられたという思いが溢れていたコメントに見受けられます。

　確かにレースの主役は馬ですし、今回だってそれは例外ではなく真っ先に称えられるべきは
実際に走った馬であるべきだとは思います。
ただそれでも、今回だけは「日本馬の勝利」ではなく「日本の勝利」であると言わせて頂きたく思います。
そしてそれは馬やスタッフに関係者、日本中のファンだけでなく戦った相手の馬やスタッフ、ファンすべて
がいたからこそ言える「日本の勝利」でありますし、今日の事を胸に明日また立ち上がれるのであれば
それこそがこの勝利の真の価値になりうるものでしょう。

　アメリカには何十年かに一度国が困難に直面した時、アイドルホースが現れるという伝説があるそうです。
大恐慌時代にシービスケットが大衆のヒーローとなり、ベトナム戦争に突入した７３年には
セクレタリアトが登場、リーマンショックに揺れた近年にはゼニヤッタ・レイチェルアレクサンドラが現れました。
であれば日本も、この未曾有の困難を前に国民に勇気と希望を与えるような馬が出てきても
おかしくはないわけですし、今回示されたメッセージを糧に何度でも立ち上がるべきであり、また
それが可能だからこその「東の果ての日出る国」であると思うのです。

ながつき　 --2011/3/27(日) 2:43--　

ついに日本馬がドバイＷＣを……！！
（感想は改めて明日に書きたいと思います）

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ドバイミーティング予想〜

ウインド　 --2011/3/26(土) 21:50--　

ドバイＷＣ
◎ブエナビスタ
○トワイスオーバー
▲トランセンド
△ジオポンティ
☆ヴィクトワールピサ

今年もこの季節がやってまいりました。
日本の競馬ファンは３歳トライアル戦の開始で春の訪れを感じるのが一般的とは思いますが、個人的に
すっかり日本でも定着している間のあるドバイ遠征で「そろそろＧ１のシーズンか・・・」と思うようになりました。
　今年は地震の影響などでメディアでの扱いも例年に増して小さいので、何年かぶりに需要のあるか解らない
事前情報なんぞをちょろっと流してみようと思い至りました。

・シーマクラシック
人気は昨年英ダービー３着の実績があるリワイルディングが１番人気、そのあとに昨年のＢＣターフ覇者
デンジャラスミッジどルーラーシップが続く格好になっています。
とは言え、リワイルディングの方は英ダービー以来の競馬で長期休み明けがどうかですし、ここは
デンジャラスミッジの方が相手としては怖い存在だと思います。
あとのメンバーはまあ、昨年ＪＣに来た海外馬とそうレベル的に差はないような感じです。
　この中だとルーラーシップは十分に勝ちにいけるでしょうし、相手が所詮Ｇ１未勝利馬ということで
侮ってくれればますますレースがしやすくなるような展開にも・・・と言うのは考えが甘いでしょうか。

・ＵＡＥダービー
国内３歳勢ですら把握してないのに海外の３歳勢の力関係なんて解るかー！・・・とさじを投げたいんですが（笑）、
そうも言えないのでがんばってみます。
まず人気ですが、１番人気はＵＡＥオークスを勝ってきたクワーラー、２番人気がアルゼンチンからの
移籍馬シンシュリン、僅差の３番人気でＵＡＥ１０００ギニー勝ち馬のマブーバとなっています。
　注目しているのは２番人気のシンシュリン、この馬、すでに南米でＧ１４勝を挙げていますし、前走は
アルゼンチン最大のレース、カルロスペジェグリーニ大賞を勝っています。
もしかするとこれはキャンディライド・インヴァソールの系譜を受け継ぐ「南米からやってきた最強馬」である
可能性も秘めていてここもあっさりと言う事になるやも知れません。
　日本のレーザーバレットですが、さすがにここでは厳しいと言わざるを得ないでしょう。
せめてガムランとかがくればもう少し強気な事も言えたかも知れませんが・・・

・ワールドカップ
皆さん注目しているのはここだと思います。何せ前年の有馬記念１，２着馬が出るなんてことは
史上初めてで陣容も歴代最高かも知れません。
　まず最初に言えるのは、こうなる事は解っていましたが芝馬が多いです。
日本馬を含め前走芝のレースを使っている馬が５頭、それに加え芝Ｇ１馬が３頭、さらに言えば
芝重賞を勝った事のある馬も含めると全体の８割近くが芝経験馬です。
　人気の方ですが、１番人気は既に前走マクトゥームチャレンジＲ３１着でＡＷ実績を
示したトワイスオーバー、２番人気は昨年こちらでも何度か名前の挙がった愛ダービー馬ケープブランコ、
３番人気にブエナビスタとヴィクトワールピサが並んで続いています。
何より寂しいのは米ダート路線を使ってきた馬が２頭しかいなく（そのうちリチャーズキッドは
ドバイに移籍しました）、これだけでも既にＷＣはダート世界一決定戦ではないと言う事が伺えます。
　日本馬３騎ですが、さすがに脚質まで把握していませんがまずトランセンドがハナ争いに絡むでしょう。
この馬はフェブラリーＳでも書いたように速めのワンペースがむしろ向いていそうな逃げですので
うまく単騎で早いラップを刻んで逃げてしまえば適性次第でそのままと言うシーンも。
ブエナビスタは昨年のシーマクラシック２着（しかも重量オーバー）で海外勢にも強さがバレ、今回は
多分一番厳しくマークされるんじゃないでしょうか。あとは位置取りをどの辺で直線を迎えるのか次第です。
ヴィクトワールピサに関しては正直、解らないと言うのが本音です。有馬記念と中山記念を見るに
強い事は間違いないんですが、凱旋門賞も見ているだけに海外の、しかもＡＷでどこまで通用するのか・・・。

そろそろアルクォーズスプリントが始まりそうな時間ですが、今年はどうしてもやはり地震があったため
「被災者に勇気を、日本に希望を」と言う意気込みがどの陣営も強いです。
大多数の日本人にとっては今日の競馬のレースなどどうでもいい事なのでしょうが、それを言ってしまえば
どんな競技、どんなシーンでも大多数にとっては取るに足らない事になってしまいます。
そう捉えるよりはここでどんな形でもいいですし必ず勝てとも言いませんから、日本ここにありと言うところを
一瞬でも見せて日本の一部の誰かが明日に希望を持てる遠征であるといいなと切に願っています。

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土曜日重賞予想〜

ながつき　 --2011/3/26(土) 14:30--　

　関東の重賞が阪神競馬場で２レース連続で実施されているのを見ると、やはり微妙な気分になりますね。今年の関東馬はどうなってしまうのだろう……。

＞スプリングＳ（ワイド１点）
◎15．ステラロッサ
○１．ショウナンパルフェ

＞フラワーＣ（ワイドボックス）
◎６．ヤマノラヴ
○11．ハブルバブル
▲18．サトノフローラ


　そして、今晩はいよいよドバイＷＣですね。今年のメンバーには頑張って貰いたいです。

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